博物館について
当館は、国内で初めて発見されたティラノサウルス科大型種の化石など、他では見られない長崎市産の恐竜をテーマとし、
石炭ができた時代を経て現代に至るまでの長崎市特有のストーリーを活かした博物館です。
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[ 長崎と恐竜のつながり ] 日本の古生物学の父とされる横山又次郎東京帝国大学教授は、長崎出身であり、"恐竜"という訳語も横山先生による教科書が日本最古の記録とされています。長崎半島に、8100万年前の恐竜時代の地層があることがわかり、「三ツ瀬層」と名付けられています。国内でも有数の化石産地として研究者の注目を集めています。 県内最初の恐竜化石は、2010年に発表されたハドロサウルスの大腿骨の化石です。その後も、翼竜や、獣脚類、鎧竜が見つかっており、2015年にはティラノサウルス科の大型種としては国内初となる歯の化石を発表されました。白亜紀後期の長崎市周辺にティラノサウルス科を含む様々な肉食恐竜たちが生息していたことをさらに再確認するものとなりました。他にも、スッポンの化石も見つかっています。
(化石画像提供:長崎市教育委員会・福井県立恐竜博物館)- ティラノサウルス科の歯
- 翼竜類の全身骨格
- ハドロサウルス類の大腿骨
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[ 長崎とオランダのつながり ]
- トリックス 全身骨格レプリカ
- 1825年に医師で博物学者のシーボルトと助手のビュルガーが、長崎で日本の鉱物と化石を収集したことから始まり、その標本によって、日本の動植物が科学的に調査されるようになりました。
学名をつける証拠となった標本が現在でもナチュラリス生物多様性センターで大切に保管されています。2017年に姉妹都市を締結し、2019年にはナチュラリス生物多様性センターと協力提携に関する覚書を締結しました。
長崎市はナチュラリス生物多様性センターが所有するトリックス(ティラノサウルス)のレプリカを購入し、世界で唯一、長崎市恐竜博物館にのみ展示することが決定しました。