オープンラボでは、国内の自然史博物館では数少ないX線CT、スキャナを導入している研究室、岩石から化石を削り出すクリーニング室など、化石研究の様子を間近で実際に見学することができます。新発見の場面に立ち会えるかもしれません。
この部屋は発掘したり、購入したりして集めた標本(化石や岩石)を保管する場所です。化石や岩石への影響は少ないですが、名前などが書かれたラベルにはカビが生えたり、虫に食べられたりするため、温度や湿度を一定に保ち、害虫が侵入しないように気を付けています。
化石クリーニング室での作業を効率的に進めるため、化石が入っていない余分な部分を細かく切断する場所です。また、分析室の顕微鏡で岩石を観察するため、薄く切った岩石の表面を磨いたり、スライドガラスに貼り付けたりして、岩石薄片を作る場所でもあります。
プリパレーターと呼ばれる技術者により、岩石の中から化石を取り出す作業(化石クリーニング作業)を行う場所です。岩石の中で化石がどのように入っているのかを予想しながら作業を進めなければならないため、プリパレーターも研究者と同じぐらい化石のことを勉強しなければなりません。
薬品を使って、壊れやすい化石を補強したり、化石の周りの岩石を溶かしたりする場所です。また、医療現場で使われている薬品や器具を使って化石や骨の成分を化学的に調べることもできます。
肉眼では観察しづらいミクロの化石(微化石)や岩石の成分などを様々な顕微鏡などを使って細かく観察する場所です。微化石を調べることにより、その生き物がいた時代や環境を推定することができます。また、岩石の成分から、その岩石がどのような経緯で形作られたのかなども分かります。
化石のレプリカや模型を作る場所です。一般的にレプリカは、化石の型を作り、そこに石膏や樹脂を流し込んでつくりますが、この部屋では、3Dプリンタを使って3次元データから作ることもできます。3次元データからレプリカを作る場合は、大きさを変えたり、左右を反転させたりすることができます。
X線機器を使用して化石や岩石の内部を撮影し、3次元データ化する場所です。岩石の中に化石がどのように入っているのかを調べることで、クリーニング作業を効率的に進めることができます。また、外から見えない化石の内部空間を調べることで、脳の形やの骨の内部構造などもわかります。
この部屋は調べものをしたり、論文を仕上げたりする場所で、様々な文献を保管する書庫とつながっています。標本観察や実験によって得られたデータを整理し、論文という形でまとめることで、皆さんに新しい情報を届けることができます。
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